「線香花火」


先日のレッスンのあとのお茶の時間。
久しぶりに先生と歌の話。


私は、曲になじむのにとても時間がかかることを自認している。
だから、発表会で歌うつもりの曲は
かなり早い時期からこころに決めておかねば、と思っている。
そして、自分なりの練習を積んで
それこそ、眠っていても歌詞が出るくらいにしておかないと
落ち着いてステージに上がれない。

その結果発表がうまくいくかどうかは別で
自分で、練習をやりきった、という感覚がほしいだけ。


で、いくつかこころに留めている曲について、お伺い。


まずは「Canzone」
前にも書いた、村上進さんのCDで、一番気に入ってしまった曲だ。


即座に。

「合わない」と、一言。


おっとっとっと~  合わない‥    のか‥


先生曰く

その曲を、誰かのために歌いたい、とか
どうしても、という理由があるのなら
何を持ってきても「どうぞ」というけれど
何もないなら
音域、声の質、キャラ、で
合うか合わないかは、言う。


聴いていて、いいなあ、と思うのは聴いていればいいのであって
聴いていていいのと、それを自分が歌って「いい」のとは違う。

とのこと。



気を取り直して、書き留めていたものを軒並み、聞く。

「もしもあなたに逢えずにいたら」
これは、誰でも、合う、らしい。

「三つの小さな音符」
「すりきれたレコード」

は○

「ある古い歌の伝説」

は△

というような感触。
(先生が○や△と言われたわけではない)


そのときに言われたのだ。
「ラ・ボエーム」や「モンマルトルに帰りて」などは合うんじゃないか、と。


先生が続けて言うには、

~さんはPLの打ち上げ花火のような
ドーンとうちあがるタイプを歌いたがるけれど
実際は線香花火みたいなのが合うんだけれどね。
でも、~さんは、そういうのはキライだと思う。


お~~~~  私は線香花火タイプなのかっ?!

感覚的には、花火の中では「線香花火」は一番好きなのだが‥


しかし、確かに、
今まで歌いたいと思った曲は
ロングトーンの入る、~歌った~という感覚が残る曲。
(結果的にカンツォーネが多くなるようだ。)
ロングトーンのところで、気持ちよく声が出せれば
とっても気持ちがいい。
「Canzone」も、それに類すると思われる。


続けて、先生。

作曲でいうと
ジョルジュ・ムスタキ
イヴ・ディティーユ
歌手でいうと
コラヴォケール
あたりかなあ~


そんなこんなやり取りがあって
金曜の夜から
「ラ・ボエーム」を探したり
ムスタキや名前のあがった人々を検索したり、で、研究中なのだ。


「聴いていていいと思う曲」
「好きな曲」
「歌いたい曲」
「歌える曲」
「自分に合う曲」

これらは「=」ではないことは、理解できる。
近いものもあれば、限りなく遠いものもある。
とても気に入っても、とうてい歌えない曲も厳然として存在する。


しかし、音楽に接してまだ日の浅い私は
気に入った曲を歌いたい、と思うのだ。
長い間、シャンソンを聴いてきた、というタイプではない。
スタートが、歌いたいかどうか、なのだ。
そしてまた、半年以上もかけて日々練習する発表曲が
いくら「合う」と言われても、好きになれなければ、歌えない。

これは「趣味」の特権ではないか?


ただ、先生がいわれるように
私は、私に合っている、といわれるような曲を
全く、開拓していないことも事実だ。

今は、とりあえず好きなものから先に食べている、といったところ。
食わず嫌いの食材も、あるかもしれない。
嫌いだと思い込んでいるだけで
なかなかいけるやん と思えるものも、あるかもしれない。

でも、そうなるためには
年に2曲、という選択肢は少なすぎる。
年に2曲しかないなら、どうしても、好きなものを優先したい。



「けっこうガンコやからね」

先生、よく、ご存知で(笑)



しばらくは、模索の、日々が続く。


‥‥‥‥‥‥

*おまけ

「線香花火」は、関西と関東ではずいぶん異なると知った。

大阪で「線香花火」と言えば
麦わらの先端に黒い火薬がついた、いかにもひなびた風情のもの。
どれほど変わった、華やかな花火で遊んでいても
最後の〆は、線香花火。
しみじみとして、何となく物悲しい。
そういうものなのだ。

東京でのカラフルなイメージは大阪には全く、ない。


 線香花火の違い


解説には違うように書いてあるが
大阪の線香花火も、下に向けて、私は持っている。
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by sararaM | 2009-10-22 10:19 | シャンソン | Comments(2)

「ラ・ボエーム」




先日のレッスンのあと、先生とのお茶の時間に
曲に関するやりとりがあって(中味は後日)

私には
「ラ・ボエーム」
「モンマルトルに帰りて」
などが、合うのではないか、と言われた。


曲名は聞いたことがあっても
メロディは全く知らない。

金曜日に帰ってから丸2日くらい、探しまくった。

楽譜は、手持ちの本の中にあった。ラッキー!


YouTubeで、「ラ・ボエーム」は、比較的たくさん見つかった。

痛みを伴って思い出される二十歳の頃を
目に見えるような感じで歌いあげた曲。


原曲はアズナヴール

訳詞は なかにし礼



アズナヴール





見つけたものから、順不同。


古坂るみ子さん




金子由香利さん




高英男さん




布施ん明さ





ほんとはもっとあったが、ここまでに。


あと、私が持っているCDから2つ。



私は、どんな曲であっても、
音が取れるようになるまでに時間がかかる。
レッスンからレッスンまでの2週間、
新しい課題曲の場合は
最初の1週間は、ただひたすら聴くだけ。
音が声になって出てくるのは、その1週間を越えてから。
音のつながりの苦手な曲になると、2週間たっても
手も足も出なかったりする。

この「ラ・ボエーム」の前半は
‥どう考えても歌えないぞ‥、状態。

早口になる語りのような感じがダメなのではなく
この音のつながりが、とれない、と思われる。

ピアノなど楽器は何もできないので
譜面にある音は、誰かに弾いてもらわなければどうしようもない。

月曜日の「Fサロン」に頑張って行ったのは
「ラ・ボエーム」の、メロディ付き伴奏がほしかった、というのも大きい。


歌詞を、ノートに書き写して
歌を聴く。
ピアノ伴奏を聴く。
その繰り返し。

口をついて出てくるのは
 ♪ ラ・ボエーム~  のあたりだけ。

しかも、歌詞が覚えにくい。
だいたいでも覚えてしまわなければ、練習にならない。

前半は物語だから、まだ大丈夫だと思うが
 ♪ ラ・ボエーム~
の、後の言葉が、1番から3番目で、ごっちゃになる。



これは、と思う曲を練習するときはけっこう詰めてやるのだが
朝から晩まで聴いていても、手も足も出ない。


友人には、
「前日、2~3回歌っただけ~」
と言いつつ、レッスンであたりまえに歌える人も多いのだが
私は、みんなと同じくらいに歌えるようになるには
家でかなりの練習を必要とする。

しかもこの曲はレッスンとは無関係。
私が、歌ってみたい、と思って練習しているだけだから
通常の課題曲「私の孤独」も、放っておくわけにはいかない。


でも。

とりあえず今は「ラ・ボエーム」が、聴きたい。
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by sararaM | 2009-10-21 11:01 | シャンソン | Comments(7)

しあわせな「もしもあなたに逢えずにいたら」



世の中の風景が静止するようになってきたので(微妙だけど)
思い切って、大阪まで出かけてみた。


今月、できたら「歌えます」に行きたいと思っていた。

しかし、13日の豊中は、世の中がまだふわふわ。
今日はちょっと落ち着いているように感じたので、決断。

それでも、自分の調子を確認したりしてグズグズしていたので
家を出たのは2時を回っていた。
今日の行き先は梅田のP
ピアニストのFさん主催の「Fサロン」

3月に初めて足を踏み入れ
固まってしまったところ



1時スタートなのに、到着したら4時ころ。
カラオケ伴奏だけでも入れてもらえたら、と。

今日は前より人数が少なく私のの番号札は「14」
ちょうど休憩で、その間にカラオケを入れておられるところだった。

何をお願いするかちょっと迷ったのだが
「カンツォーネ」と
「ラ・ボエーム」にした。

(「ラ・ボエーム」については、また改めて書くことに)

カラオケが終了して、どうやら2順目に入る様子。
みなさん2曲ずつ終わって、2度目。
そのあたりで時計を見つつ、帰られる人も。

遅くに来たからというので
最初に歌わせてくださった。

今日は時間もないので譜面もあまり持っていかなかった。
で、「ひまわり」
最近歌っていなかったので、高い声が出にくい。

数名の方が残っていて再度歌われる。
時計は5時を回ってきた。
そろそろリミットだが
もう少し待つと、もう1曲歌えそうだ。

何といっても遠路はるばるやってきたのだから
生のピアノで歌えるなら歌いたい。

手元にあるのは、「人生は美しい」の譜面。

だけど‥

迷った結果、「もしもあなたに逢えずにいたら」を歌うことにした。
間合いの取りにくい曲で、外で歌ったことがない。
何といっても、まだ練習中で
しかも、チェックの×が14の曲だ(笑)

でも、なぜだか歌いたかった。


「練習を始めたところです」とお断りをして、歌う。

なんとか、かんとか、突っかからずに歌えた。

ピアニストのFさんが
「この曲、悲しい感じで歌われる方が多いのだけれど
 sararaさんはとてもしあわせそうでした」
と、言われた。


!!ああ、うれしい!!

私は、しあわせな気持ちを歌いたかったのだ。
何かしらでも、伝わったんだと思うと、とてもうれしかった。


この曲は私の中で、次の発表会の候補の1つ。

しあわせな「もしもあなたに逢えずにいたら」を歌えるのなら
頑張ってみてもいいかもしれない。


そんなことを思いながら
夕闇せまる梅田の街を、我が家へと急いだのだった。
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by sararaM | 2009-10-20 02:54 | シャンソン | Comments(4)

「私の孤独」



カレンダーの関係で、次のレッスンまで3週間。

課題曲は今回は1曲。

「私の孤独」

ジョルジュ・ムスタキ 訳詞 ヒロコ・ムトー



金曜日、実は、遅刻した。

朝のクラスと昼のクラスが一緒になる時間に
課題曲を、録音したので
私は、リアルタイムで録音できなかった。

最近はこんなことのために
機器を直接つなぐコードを持参している。

レッスンが終わってからのランチの時に
小さなカセットからつないで私のICレコーダに入れさせてもらった。

これはデータを移すのではないから
テープレコーダの回転の機械音も入るし
正直なところかなりひどい音になる。

でも、始めての曲は録音がないと手も足も出ない。

先生が歌われたものと、メロディ付き伴奏。

もう一人、新しく教室に来られた方も録音していなかったということで
私のはバタバタと切り上げ
その人のテープに録音。
適当に終わったら、長い曲だったらしく途中。
もう一度初めから録音しなおして‥
たぶん、これで大丈夫。



新しい曲はいつも、家に帰ってから検索をかける。

グーグルやYouTubeや、あちこち。
「私の孤独」は、曲名は聞いたことがあるけれど‥ という程度。
曲も、多分、聞いたことがあるだろうけれど‥
私の頭の中には残っていない。


ムスタキの原曲はすぐに見つかった。
優しげな雰囲気で歌っている。

ムスタキ



手持ちのCDを調べたら
杉田真理子さんのCDに入っていた。
真理子さんの歌は優しさにさわやさも感じる。
若いころの「孤独」かもしれない。

先生の歌は物憂げで妖艶。
女の盛りの「孤独」か‥


さて、練習しなくっちゃ、と譜面を取り出し
メロディ付きのピアノ伴奏を聴き始めたら‥
前奏のすぐあとくらいに‥   切れていた‥

あれあれ~

自分のを録る時に、あまりちゃんと確認しなかったから
途中で録音を切ってしまったのだな‥ たぶん。

私の練習の基本はピアノのメロディ付き伴奏だから
これがないと、にっちもさっちもいかない。
何といっても初めての曲だし‥


さて‥


どうしよう‥
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by sararaM | 2009-10-18 14:25 | シャンソン | Comments(2)

「もしもあなたに逢えずにいたら」


前回に続き、私は、「もしもあなたに逢えずにいたら」


今回は個別に歌う時にこの曲を選ぶ人も増えてきた。

クラスで一番若い、ピアノの先生をなさっている彼女。
私とKeyが同じになることが多い。
でも、彼女の高音は
たっぷり出て、透明感があるきれいな声。

 ♪ 雲や夢の中にではなく~ この世間の 渦の中に~

この、ポ~ンと上がるところが、実に美しい。
いいなあ~ と思って、聴く。


私は今回は最後。

前回指摘を受けたところは、極力直してきたつもり。
リズムをとることばかりに気を取られず
「言葉」で歌うように。

もちろん、暗譜。


声の出かたはイマイチな気がするが
それ以外は、ていねいに歌えた、つ・も・り。


歌い終わって、先生。

「チェック箇所、14個、ね。」


おお~ 開口一番、14か所チェックと来たか~


歌の始まりがヴォーカル始動なので、
あわせる音がどうしても大きくなる。
♪ もしも あなた「に」
で、「あなた」がおろそかになってしまっているので
「あなた」を中心に据えて。

こういうところは随所にあって。
リズムのカウントを気にして歌っていると
「ここ」と、合わすところがどうしても大きくなってしまっている。
言葉を中心にしたつもりでも、アクセントがそこに合ってしまっているのだ。

いつも、
それは練習段階でのこと。
できるようになったら、言葉の頭にアクセントを。
と、言われているのだが、なかなか‥ だ。

長く伸ばす音が、大きくなってまた小さくなる。
それは、どちらかにするか、まっすぐか。
「ひし形」のようになると演歌っぽくなってしまう。

これも、何回も言われているなあ‥
私、実は、演歌派???

♪死んでるでしょう  の「ん」

Nの発音は難しいそうだ。
しっかりしめる「ん」だときつくなるので
鼻へ抜ける「N」なのだそうだ‥
これは‥  よくわからない‥
ちょっと、考えよう‥

部分的に声が「凄む」ところが随所に。

考えるに、自分で力が入っているところを指摘されている。

「しゃべる」ような感じになった箇所
♪ しあわせなど どこにあるのか
ここがモロのしゃべる声になってしまっている。

「歌うようにしゃべる、というのはこんな感じね」
と、お手本を示してくださる。

お~ 確かに。

「発声の問題やからね」と先生。

これも、課題。


今回、みんなは2曲ずつ歌ったが
私はこの曲のみ。

歌い終わったときに先生から
「2曲歌う?1曲にする?」と問われたので1曲を選んだ。

マイクと生ピアノで歌うのはそれだけで魅力的なことだけど
「もしもあなたに逢えずにいたら」は、
ちゃんと歌えるようになりたいと思っている曲。
少しでも指導していただく時間が多い方がいい。



夜、戻った夫が
「今日は褒めてもらえた?」と。

「あか~ん」と、私(笑)

「それでも、前回チェックされたところは、再チェックはされへんかったよ」

「進歩してる、ということやな」


進歩してると信じて、練習するぞ!
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by sararaM | 2009-10-17 12:49 | シャンソン | Comments(2)

3年


3年前の今日。

ライフカレッジにできた新講座
「シャンソン&ヴォーカル」の見学に行った。

小さなスタジオに大きなグランドピアノ。
横長の会議用の机が6本。
そこに6人の背中。

1日体験レッスンは終わり
その日が正式な講座のスタート。

うしろの方で少しだけ
どんなだか見せてもらおう‥ そう思ってドアを開いた私。



その秋は、なんだかとても心さみしかった。

何か埋めるものがほしくて
ライフカレッジの1日体験講座をはしご。
もともと美術系。
・「ガッシュ画」体験
・銀粘土細工体験
の体験を終えて
その他にも、皮細工や木彫など、ピックアップしてあった。

銀細工の作品を受け取りに行っての帰り、
フロントに置かれたパンフの中に輝くような笑顔の写真を見つけた。

それが新講座「シャンソン&ヴォーカル」。



音楽系には全く興味がなく、好きでもなく。
中学校の音楽が最後だった。
だから、講座一覧を眺めることもなく。

普段であれば目にとめることすらなかっただろう。

しかし、たぶん、
マイナーの極地にあった私は
その、きらめくような笑顔の持ち主がどんな講義をするのだろうと
ふと、思ってしまったのだ。



‥見せてもらうだけなら、いいよね。

たったそれだけの気持ちだった。

講座を受けようなどと、さらさら思わず。
シャンソンなんて、愛の讃歌‥ みたいな曲??? という程度の私。



そのスタジオでレッスンしていたのは‥ 「愛の讃歌」だった。

「愛の讃歌」は、私にとっては特別な曲。
20代の私が唯一、フルに歌えた曲。
うまく、とか、そういうのではなく、通して歌えた‥
そして、大事な想い出の曲、だった。


うしろで見ているだけ‥ のはずの私は
楽譜をもらって
そのうえ、最後に前に引っ張り出されて
マイクを持って生のピアノで歌う、というのまで、やってしまった。

膝がガクガク震えて
心臓が口から飛び出しそうだった。
歌えたはずの曲は、声にならない‥


そう。

たぶん。

いろんな偶然が重なった。


あの日から、丸3年。

勢いで入会の申込書を書いてしまった私は
3回の発表会を経験し
今は
ネットで曲を探し
CDを探し求め
遠いところに住まわれる方々と歌の話を交わす。
自分の音楽的素養のなさに嘆きつつ
日々、
練習だけは真面目にやっている。

今でも
好きかと問われれば、わからない。


それでも、この偶然の「ご縁」を大事にしながら
もう少し、流れに身を任せていようと、
そんなふうに思う、3年の記念日なのだ。
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by sararaM | 2009-10-06 14:08 | シャンソン | Comments(6)

不調の時は褒めてもらえる?



行けるか?と、案じた昨日のレッスン。

朝、世の中が回っていなかったので、行ってみることにした。


外に出ると、家の中でじっとしているのと刺激量が違う、と実感。
家の中では動くものもないし、
カーテンを引いたままなので、光もないし。
それで落ち着いたと思ってしまってはいけないのだな‥

バスから駅前に降り立ってみると
もう異次元空間に入ったみたい。
回りこそしないが、ゆるやか~に揺れる自分と異なる世界‥
私一人だけが緩慢な動作で動いている。

急に振り向いたり、視線を動かしたりするとグラリとくるので
かなり怪しい雰囲気で移動。


レッスンは「街」の講義を受けた後、個々の発表。

今日は一番手。

「もしもあなたに逢えずにいたら」

低いだろうけど、とりあえず原調(先生のKey)。
の指示でで歌い始める。
1番が終わったところでストップ。
「よう、勉強してきたねえ~」と。
Keyの変更。
半音で3つ上がる。
頭にくる休符が気になって
右手で拍子をとりながら、歌う。
まだ伴奏に慣れていないので
探りながら、考えながら、
どうしても必死でついていく感じになるってしまう。

「一度目の歌としては、とてもよくできています。
 よく、あってるし。発表会で歌ってもええんちゃう?」

「歌がまだこなれていないので、ついていくだけになってしまっている。
 拍は大丈夫だから、次は「言葉」に重きを置いて。
 歌い流しにならないように。」

言葉で説明しにくいから、と
ひとりの生徒を真ん中に立たせて、
♪ 手を引かれて 歩いてきた~ ♪
「真っ暗な闇の中、死の世界にいるときに
 どこからか手が差し伸べられ、その手に引かれてゆるゆると歩きだしてくる‥
 こんなイメージ、ね。
 そういうところを、ぱぱっと歌い飛ばさないように。」

♪ あなたが歌う その詩の中に~ ♪
「そのしのなかに~ は、「詩」は漢字のイメージで。
 ソノシノナカニ にならないように。」

う~ん。難しいぞ。
でも、頑張ろう。

漢字で書かれた、縦書きの言葉に気持ちを載せて
聴いている人に届くように。



2年前、この曲をクラスの仲間が練習していた。
それを聴講していて、気に入って、私も自分で練習した。
2週間前に初めて見た曲ではない。
それでも、ほめていただくことはうれしい。

また、曲が私に合っている、と言われることはとても珍しい。
あれも、これも、それも、合っている、と言われる人もいるのだが。



私が褒めてもらえることはめったにない。

この前はいつだったっけ?と思い返してみて
片頭痛が出た後、光がダメで、
サングラスをかけたまま出席したときだったと思いだす。

私がひどい体調不良の時は、褒めてもらえる???


なんで? と、考える‥


体調がマシな時は、気負い過ぎているのかもしれない、と思い至る。
めいっぱい練習したし、よし頑張るぞ、という感じでマイクを握ると
どこかしらに力が入っているのかもしれない。

昨日などは、教室にたどり着くだけで精いっぱい。
気分が悪くなってもカルチャーの中だから救急車くらい呼んでもらえるだろう
くらいのつもりで行っているので
うまく歌おう、とか、雑念の入る余地がない。

それがいいの??? かもしれない(笑)


やや無茶な外出をしたので
今日はまた、おとなしくしている。

大きな波の振幅が治まるには、まだしばらく、かかりそうだ。
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by sararaM | 2009-10-03 15:31 | シャンソン | Comments(8)