つながり
30代に一緒に仕事をしていた仲間と
年に2回ほどランチをするようになって、ずいぶん経つ。
頻繁に連絡を取り合っているわけではなく
ランチをセットするときにメールする程度。
会った時に近況報告。
そんな感じ。
大変な職場だったので
そこで同じ時間を過ごし、
同志というか、同窓会のような感じで
お互いわかりあえる仲間。
6月にランチしたときに
体調が整わず欠席した友人。
久しぶりにご機嫌伺いの電話を入れる。
電話は留守電。
入退院の繰り返しと聞いていたので
もしかしたら入院しているのかと案じながら
ご機嫌伺いです、と言葉を残す。
しばらくの後、ご主人からの電話。
・・あ、やっぱり入院中なんだ、と心で思いながら受ける。
○○○は8月12日に
日付を耳にして私は狼狽える。
・・え? ご主人、何を言おうとしておられるの?え?え?
・・・友人はこの夏、亡くなっていた。
家族葬で誰にも知らせていないので、失礼をした、と。
6月のランチの後、みんなで撮った写真を送り
みなさんのお顔が見れて、うれしい
とメールをもらったのが6月末。
そこから1か月半くらい、か。
みんなにメールを入れる。
一様に驚き、落ち込む。
・・・・・・
その人が自分の中でどんな位置にいるかは、人それぞれ。
そしてそれは、相手にはわからない。
職場にいれば事務的に流れてくるであろう情報も
そこから離れて「友人」という範疇に入れば
その人の家族も知らないことの方が多いのだろう。
ましてやネット経由の友人となれば
年賀状のような具体的なやり取りでもなければ、
相手か私がPCを開くことができなくなった時点で
つながりはなくなってしまう・・のだろう。
それが私の中でどれほど大切な人であろうと
その人がどうしているのか、どうなったのか、
知るすべなどないのだろう。
その時知ったからと言って、何ができるわけでもない。
特に私は、外出がままならないことも多いから
見送りに駆けつけることもできない可能性が高い。
それでも私は、知っていたいと思う。
ただの自己満足かもしれない。
それでも、少なくとも、旅立つ彼女に心を寄せることはできる。
彼女は、知ってほしいと思っただろうか。
知らせてほしいと思っただろうか。
そんなことは、どうでもいいことに、なるのだろうか。
・・・・・
この夏、
私の友人のお父さまやお母さまが、何人も亡くなられた。
ああ、友人にも90代のお母さまがおられた・・
ご主人にお尋ねしたら、
お母さまは7月に亡くなられた、という。
その1か月もしないうちに彼女が旅立ったと。
そうか。
少なくとも心残りの1つはなかったのだな。
生きることとか、死ぬこととか、
人とのつながりとか、
いろんなことに思いを巡らせる、
体調が本調子にならないままの秋の入口。
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by sararaM | 2015-10-03 16:56 | 日常 | Comments(4)
自分が逝く側の立場で考えたら ・・・
親しい友にも知らせずに逝きたい気がします。
その友の心の中で、いつまでも良い思い出で残っていたい思いからです。
でも、見送る側で考えたら ・・・
そんな寂しいことは無いと思いますね。
もう少し生きていられそうなので、よく考えてみたいと思いました。
例えば突然、ブログの毎日の更新が止まったら・・
私にはくじびきさんの安否を確かめる術はないのです。
日々悶々として、心配して過ごす。
自分の大切な人たちにそんな思いをさせたくない・・
そんな気がします。
せめてご挨拶くらい残したいかなあ・・
そんな選択ができないほど突然、ということも
あるかもしれませんね。
どんな形であれ、よい思い出は残り、
その人を思い出すことが供養であるだろうとは思います。
お悔やみ申し上げます。
私だって、Sararaさん体調崩されてるなって心配してましたよ。
少しでも体調もどればいいなって。
毎日ではなく、時折書き込まれているブログだって、
私には大切な方・・・気になっておりました。
ネットでの繋がりだと、その方の日常とは関わらない。
だから、なにも知りえないことたくさんある。
でも、だからこそ、心を寄せて・・・
Sararaさんの秋が淋しくなり過ぎないように、
毎日ブログアップできるように、私は頑張りますね(^_^)v
ありがとうございます。
何も知らなかった・・というのは、つらいですね。
自分がどれほど大切に思っていても
亡くなったことすら知らないままなんだ、と、
大きな衝撃を受けたことがありました。
頭では、仕方のないことだとわかっていても
気持ちが納得できないのですね。
今回も、そういうのに近い思いでした。
ブログの読者になるのは
その方の人生に併走しているような気分で
一方的によく知っているような気になっていたりします。
今、喉をやられている人が多いです。
ライブまで、お気を付けて駆け抜けてくださいね。