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「さみしがりや協会の猫」



木曜日は朝からかなりの降り。
しかも、寒い。

おこもりさんの私は、絶対に出て行かない日。


‥でも、約束してあるしなあ‥
‥しかも、ランチの約束もあるし‥
‥私のカードがないと、安くならないしなあ‥


この前、フレンチでランチの打ち上げをしていた時
誰かが、地域の新聞記事の話をした。
この地域のイベントハウス(何と呼ぶのが適切か?)で
シャンソンのミニライブがあるという、小さな記事のこと。

私も見つけて、切り抜いていた。
今回、一人で出かけてみようと思っていた。
7人のうち4人が同じ記事に目を留めていて
それならみんなで行ってみよう、ということに話がまとまった。

午後2時からなので、それなら、ランチもご一緒に~
ワインが入っている席なので、ノリがいい(笑)

最初は7人全員の予定だったのが
翌日巡礼(?)に行く人がいたり
予定が入っていることを思いだしたり
法事が入ったり、と、順に減っていって、
当日は3人でランチ、ライブハウスで合流する人1人、ということになった。


約束の11時に、梅の花の待合室で
ふと、不安が頭をよぎり、別の市に住む人にTEL。

「もしもし~ 今、どこにいたはる~?」
「え? うち、ですけど~?」
「なんで~!?」
「何かありましたかしら?」

彼女、ほろ酔いで、手帳にメモるのを忘れていたらしく
本業のお茶のお稽古(教える方)が忙しく
完全に記憶から消えていたらしい(笑)


というようなオマケの話しがくっついたのだが
ライブには参加と言うことで午後から合流。

雨の中、駅前からタクシーで会場へ。

小さな喫茶とレンタルスペースがあるところ。
小さなレンタルホールでは音楽系の活動やライブなど
行われている様子。
喫茶の方には楽器がゴロゴロしていて
音楽好きの人がふらっと入ってきて
セッションをしたりしている、らしい。
ここをベースにしたバンドもあって
いろいろな活動をされている、らしい。


私が書くと‥  前置きが長い(笑)



出演者13名。

お客様はそれより少し多い程度。

リーダーの方が
「雨の中、出演者より多いお客様がきてくれて、とてもうれしい!」
と、挨拶されていた。

3か月に1回のライブはもう19回目らしい。


2時からスタートして少しの休憩をはさんで4時すぎまで。
30曲弱。


・パリはシャンパン(全員)
・エル・ポロン・ポンペロ
・ロマンス
・セレソローサ
・百万本のバラ
・インシャラー
・ジョリーシャポー
・サンジェルマンにおいでよ
・水に流して
・人の気も知らないで
・ろくでなし
・過ぎ去りし青春の日々
・さみしがりや協会の猫
・夜霧のしのびあい


・メドレー(全員)
・ラストダンスは私に
・ヘッドライトテールライト
・愛はるかに
・パリパナム
・遥かなる銀河
・人生は美しい
・小雨降る径
・ラ・セーヌ
・手紙
・愛のメロディー
・永遠の絆
・ヴォラーレ
・愛しかない時

・哀しみのソレアード(会場も一緒に)
・ろくでなし(会場も一緒に)


一言で言って、
とっても楽しかった。

のびのびしていて、自由で、歌っている人の楽しさが伝わってくる
そんな感じのライブだった。


正直なところ私は、聴く側になると注文が多い。
プロが、きれいに上手に歌っておられても
なにも感じられない歌がある。
そういうのを長時間聴いているのは苦痛なのだ。
もともと、音楽がさほど好きでもなく
シャンソンも知らない人間だからかもしれないが。

いいホテルのランチショーなどに行っても
ゲストの歌はさすがだが、そこに至るまでの前歌を聴いているのはつらい。
(自分の歌のレベルは、この際関係なく)


でも、今回のは、楽しかった。

歌そのものは、
あ~ 出遅れた~
ずれたまま、どこで直すの~?
歌詞飛んじゃった~!

など、少しはあった。

それも含めての楽しさは、やはり、その人が楽しく歌っているからだろうか。


もちろん、とてもお上手な方も多くて
「さみしがりや協会の猫」は、とっても楽しく、面白かった。
初めて聴く曲。
そのままライブハウスで歌われても、遜色はないと思われた。
(実際に歌われている方かどうかは、わからない)

ラストは「愛しかないとき」
この訳詞は初めて聴く。
これも、とってもよかった。

あとで伺うと、水織ゆみさんの訳詞だそうだ。


司会進行のお話も、歌われる方に触れながら
客席ともやりとりがあったりして
なごやかな雰囲気。

休憩や終わってからも
いろいろな話をすることができた。



この地域には、
新しく移り住んで、時間に余裕のある人たちが
会員相互で豊かな時間を過ごせることを目的とした会がある
‥というようなことは、ずっと以前に聞いたことがあった。
その中の、シャンソンのグループだと言う。

会員が自宅を開放して、
自分ができることを教えたり、する。
そのあと、お茶を一緒にいただいたりするサロン的な活動。

ピアノやヨガや、文化的な活動がいろいろあるらしい。

ご自宅を開放されているお二人の方が
リーダーとして、指導にあたられているようだ。

3か月に1回のこのライブは
それほど気の張ったものではないようだ。
2年に1度の、近くのホールでの発表が一番大きな「場」であるらしい。

それでも、ピアニストさんは
この前、私たちの通し稽古に来てくださったI先生。
会場で会って、お互いにびっくり!
リーダーの方は、I先生が学生の頃からのお知り合いらしい。

‥世間は狭い ‥いや、シャンソンの世界は狭い‥



雨の中、バスを待つ。

こんなに楽しげな世界があるんだ、というのが
参加した4人の感想。

そうなんだ。

こんな世界があるんだ。



雨だけど、寒かったけれど、出かけて行ってよかった。

そんな1日だった。

by sararaM | 2010-04-23 12:02 | シャンソン | Comments(9)

Commented by misty♪ at 2010-04-25 10:43 x
お久しぶりの書き込みです。<(_ _)>
雨の中、お疲れ様でした。本日の体調はいかがですか?
体調のことが気にならなくなるくらい楽しいライブだったのですね♪
やっぱり、歌う人が楽しむことが一番なのかな?
それが、聞き手にも伝わって、良い雰囲気になるのかもしれないね?
つい、少しでもうまく歌わなくては、と気負ってしまうことがあるから、もっと初心に帰って歌うことかな…
今日は、レッスンです。
ちょっと風邪気味ですが、「薔薇の花の咲く庭」自分なりにストーリーを持って主人公になって練習してきたので、それが師匠に伝わるか、、、あと、「声のない恋」「じっとこうして」時間があればレッスンしてもらおうかと…
頑張ってきます(笑)
Commented by sararaM at 2010-04-25 12:58
☆ misty♪ さん
こんにちは。
遠路、レッスンお疲れ様です。遠いですよね~
「薔薇の咲く庭」は素敵な曲ですね。
それまでにどんな物語があったのだろう?と思います。
私も一度、歌ってみたいなあ。
「声のない恋」は、手話もされるのですか?
mistyさんはいつも楽しげに歌っておられるようで、いいです。
きっと、聴いている方々を、
楽しい気持ちにしてくれるのだろうと思います。
一度、どこかで生で聴きたいものです。
また、アソビましょうね。
Commented by misty♪ at 2010-04-27 15:51 x
「薔薇の花の咲く庭」でショートストーリー書こうかな(笑)
「声のない声」は、友達に手話通訳をしているこがいるので、歌詞だけFAXしてあるんだけど、忙しいようでまだお返事いただいてません。でも、手話でやりたいのです。
師匠の枠を超えて、何人かで気楽な会が持てたらいいのにね?
また会って相談しましょ?(*´∇`*)
Commented by misty♪ at 2010-04-27 15:52 x
そそ、、、「薔薇の・・・」間奏に、自分でセリフを考えて入れたら、先生が(^^)bGood! (OK!)と言ってくれて、セリフ付きで歌うことになりそうです。(笑)
Commented by sarah000329 at 2010-04-28 11:23
歌って・・・・ 一番大切なのは自分が楽しんで歌う事かもしれませんね。
自分が楽しくないとお客様も楽しくない。
見せる事ばかりに走ってしまうと、どこか媚びているようで裏が見えてしまう。
けれど、お客様が喜ぶものを見せる側は意識しないと
それはステージとは言えない、単なる自己満足なる
いつも、こうしたことをグルグルと頭で考えて悩んでいます。 (笑)
Commented by sararaM at 2010-04-30 09:49
☆ misty♪さん
その曲にどんなストーリーを描くか、で
歌い方も変わってくるのでしょうね。
その曲にまつわる物語を書くのは、歌にもプラスだと思います。
私も、文字にするときもありますし
頭の中で物語を紡ぐ時もあります。

続き
セリフで、自分の気持ちをプラスさせるのもいいですね。
でも、著作権などのからみで、大丈夫ですか?
内輪の発表会くらいなら、いいのかな?
このあたりはよくわからないのですが‥
Commented by sararaM at 2010-04-30 09:53
☆ SARAHさん
歌い手が楽しんで歌わないと、というのは
とりあえずは素人のスタートなのかな、と思ったのです。
プロになると、また、基準がかわるかもしれない‥
こころを伝えるところに「技術」が必要でしょう?
でも、技術だけではいけないとも思うし。
「自己陶酔」はダメだと、よく先生に言われます(笑)
Commented by sarah000329 at 2010-05-06 10:13
たしかにそうですねぇ。
自己陶酔しちゃうと、伝える事が出来ませんから。
歌はやはり思いを曲に乗せて伝えるものですしね。

でも、プロも楽しんで歌う事が大切ですよ。
ただ、自分が楽しいだけではいけない。常に自分を冷静に見ている
第三者的な目も持たないといけないようです。
Commented by sararaM at 2010-05-06 10:25
☆ SARAHさん
おはようございます。
ご実家を楽しんだ後、職場復帰ですね(笑)

そうですね。
プロの方も「技術」だけを売っているわけではないですよね。
「気持ち」と「技術」は両輪で、それを見つめる第三者の目は
ドライバーさんなのかも‥